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千葉労働局長による「ベストプラクティス企業」職場訪問について

千葉労働局より千葉県内で労働時間の削減等に積極的に取り組んでいる企業(ベストプラクティス企業)として選定戴き、 労働局長にご訪問戴きました。


日刊建設新聞社(2022/11/28掲載)、労働新聞社(2022/12/5)にて掲載いただきました記事をご紹介致します。

●旭建設を視察訪問 働き方改革の先進事例 千葉労働局

千葉労働局(江原由明局長)は、千葉市中央区にある旭建設(高橋昌宏代表取締役)の職場を21日に訪問した。
同局が決める「ベストプラクティス企業」に建設業として旭建設が初めて選定されたことから実施したもので、同社の社員と千葉労働局職員とで働き方改革の先進事例などについて意見を交わした。

高橋代表に迎えられた江原局長は、まず同訪問の目的を説明。
続けて2024年度から建設業界でも労働時間の上限規制が施行される大きな転換点にあるとし、同社の先進的な事例について話を聞かせてほしいとあいさつした。

高橋代表は、今回のベストプラクティス企業選出に感謝の意を伝え、旭建設がこれまで取り組んできたお客様第一の「ものづくり」と同時に「ひとづくり」にも力を注いでいることなどを、熱意をもって語った。

その後はディスカッションに移行。江原局長ら千葉労働局からの質問に対し旭建設からは、実際に取り組みを牽引した実務担当者らが出席し、自社の社員を起用した働き方改革や各種安全啓発ポスターにより、伝えたい考えや想いを具現化した「見える化」や、長時間労働が根付いた労働環境の改善にあたっては、上長が直接現場へ出向き所員の業務の進捗フォローから退勤の確認を行った苦労話等を伝えた。その他施策として旭建設ではPCの22時強制シャットダウンや休暇の予実管理、ペーパーレス化の推進等様々な取組を実施している。
その中でも若手からの提案による「LINE WORKS」アプリの有用性、現場での世代を越えたコミュニケーションの重要性を説明。

さらに、江原局長らは同社3階オフィスへ移動して実際の職場に掲示されているポスターや社員の個人目標などを視察し、その取り組みについてしきりに関心していた。

訪問を終えるにあたり、あらためて高橋代表からは、今回の選定が叶った大きな要因として、なにか一つの施策や上からの指示命令ではなく、「会社が本気で変わる姿勢を示せたからこそ、社員一人一人も古い慣習から変わることを楽しめている」と伝え、今後も精進を重ねていくことを誓っている。

ベストプラクティス企業は、11月が過労死等防止月間に定められていることから、その取り組みの一環として16年から毎年、千葉労働局で選定しているもので、長時間労働の削減や働き方改革を積極的に進めている企業について、千葉労働局長による職場訪問、取組事例の周知活動を展開している。なお、同局は今回の訪問に先立つ15日にはシンポジウムも実施している。

日刊建設新聞(2022/11/28掲載)